統一教会の経典の秘密

韓国メシヤ運動史研究所シリーズ第5巻 統一教会の経典の秘密 『原理原本』から『真の父母経』まで

韓鶴子現象を文鮮明の統一教会とは別の新しい宗教が発生する初期現象と見ることができる

本書の研究を通じて統一教会の経典変化の過程において発見される特徴は次の通りである。 ①『原理原本』『原理解説』『原理講論』を始めとする「八大教材教本」は、 創始者が復帰摂理過程で救世の使命を完遂する為に作り、天の前に「奉献」した 統一教会の経典…

韓鶴子の三大経典が「偽書」と批判される決定的な根拠

(3)『真の父母経』の偽書論争 韓鶴子が心血を注いで天一国三大経典の中の宝石として『真の父母経』を作ったが、衝撃的な事実は神格化に必要な韓鶴子に重きを置く教示や「み言葉」が『真の父母経』の編集過程で量的・質的にあまりにも足らないため、これを満…

彼らの言う真実とは「無原罪の韓鶴子独生女が有原罪の堕落した 血統の創始者を復帰させ救ってあげた」という独生女の主張

7)創始者の血統を公的に否定した独生女 創始者の他界後、韓鶴子の独生女に対する自意識は、神様の夫人論を通じた 「創始者と同等な価値の完成した真の母」から「良い血統の独生女」に変わってからは「純血の無原罪の独生女」の主張に発展していった。韓鶴子は現在…

「真のお父様は堕落した血統を持っておられる、私だけが純潔な独生女」:天正宮会議

③文亨進の独生女に関する言及 2013年3月6日、韓鶴子から公職を解任された文亨進は、米国で自分を天一国第2代王として規定し、統一教会人らを対象とした独自の宗教活動をしている。非常に特異なことは、韓鶴子の「神様の夫人」認識や「独生女」認識にかなり貢…

マスコミに報道された独生女

②マスコミに報道された独生女 韓鶴子のインタビューと家庭連合が配布した報道資料の内容は、現在、家庭連合が信じている独生女の意味を客観的に理解できる重要な資料である。これを通じて韓鶴子の「み言葉」と文亨進の説教から把握される独生女論の実体が事実…

真のお母様の独生女問題 2 - 真のお母様の‘主管性転倒’問題

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文姸進と文情進の結婚式直後、韓鶴子は独生女に対してより具体的に言及

● 2014年9月12日、文姸進と文情進の結婚式直後、韓鶴子は独生女に対してより具体的に言及した。 「天は独生子だけを送ろうと準備されるでしょうか。独生女も準備したのです。その摂理歴史で選ばれた民族が失敗すれば、その民族を2度と使わないでしょう。その…

イエス様の仕事を受け継いだその瞬間がお父様は独生子の資格だ。分かったか。

● 2014年 6月14日、天正宮全国公職者集会での韓鶴子の言及(金孝南とスイス旅行から帰って来た直後) 「天が堕落した人類を探し立てる為の努力は、イスラエル民族を通して4千年間、蕩減復帰して行きながら完全な堕落しなかった完全な血統を探して来られました…

人類史上最も邪悪な金振春の「独生子・独生女・真の父母論」

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「蕩減復帰摂理歴史を私が終了させた」と強弁する韓鶴子の態度

● 2013年8月15日、天正宮訓読会で韓鶴子は 「私は1960年、幼い年齢でしたが、私がそうしました。蕩減復帰摂理歴史は私が終了させました」 と語った。2013年創始者聖和1周年を迎えて、韓鶴子は蕩減復帰摂理歴史を終結させた唯一の主体が自分自身であると主張し…

経典改定の終着:韓鶴子の独生女論

6)経典改定の終着:韓鶴子の独生女論*1 創始者他界前の2012年8月23日、韓鶴子の指示で経典改定の為の「み言葉編纂委員会」と「天聖経増補版編纂委員会」が組織された。委員長金榮輝が提示した経典改定の最大の正当性は、まさに創始者と一体を成した神様の妻…

韓鶴子は「家庭盟誓」にも手を付けた

韓鶴子は「家庭盟誓」にも手を付けた。「家庭盟誓」の「神様」を「天の父母様」に、「成約時代」を「天一国時代」に変更した。「天の父母様」に名称を変更したのは宗教の絶対者を変更したのと同じだ。絶対者を変更したということは、 改宗や新宗教創立にあり…

韓鶴子が「霊界報告書」を廃棄した理由

結論として、創始者の『平和神経』平和メッセージ17編のうち、12編が『平和経』に編入され、残りの5編(表3下線表示)は、『改定天聖経』に抜粋されて吸収 または削除された。平和メッセージと一緒に『平和神経』を構成する「霊界報告書-神様は人類の父母」は…

天聖経は特定宗派の経典に改悪された

①『天聖経』解体 統一教会日本協会長徳野英治は、新しく出版された天聖経の30%は創始者が制定した『天聖経』から、残りの70%は『み言葉選集』から抜粋されたと伝え、創始者が制定した『天聖経』を否定するのではなく増補版を出版したと主張している。 しか…

独生女宣言の序幕

2012年9月3日、創始者が他界すると、深刻に分裂していた真の家庭の状況*1にもかかわらず、韓鶴子は自分を中心とした新たなアイデンティティの統一教会を暗示し始めた。韓鶴子は、創始者の聖和式直後の2012年9月17日に自身が統一教会を主導的に導いていくと公…

統一教会は、かなり昔から創始者の血統的アイデンティティを歪曲

4)『文鮮明先生み言葉選集』の主な毀損内容*1 韓鶴子が修正して再配布した『み言葉選集』の修正本を原本と比較分析した結果、 ①露骨に描写した男女の性器関連の言及や何の意味もないように見える内容と、 ②郭錠煥、文顯進、文國進など、特定人の名前が挙げら…

2012年4月当時でも、み言葉選集に手を付けた韓鶴子の意図

3)『文鮮明先生み言葉選集』毀損後に再配布 神様の結婚が不発に終わるなど、創始者と韓鶴子の不和が統一教会人たちに 公けになり、真の家庭の分裂が*1極限に達していた2012年4月頃、韓鶴子は創始者の補佐官・金孝律と一緒に成和社を訪問し、「今後、『み言…

「八大教材教本」を毀損し 韓鶴子経典を合理化する論拠

『真のお母様の生涯路程』を通じて文亨進と統一教会が宣伝してきた2012年1月23日(陰暦1月1日)の「神様の結婚式」も不発に終わった。教会側は全参席者に礼服を準備させ、外国にいる人々まで招待して礼式を準備したまま、その日の朝までこれを成功させる為に力強…

呉澤龍が主張する「正分合作用」や「三位一体」の怪

「真のお母様は責任を完遂され、実体の神様の座まで上られました。真のお母様の完成の結果は正分合作用の完成を意味します。人類歴史以来初めて、実体的三位一体が完成されたことを意味します。神様とアダムとエバが完成して一体となれば、三位一体が完成さ…

文亨進が「六マリア」に言及した背景

神格化の最初の作業:神様の夫人論*1 本格的な韓鶴子の神格化作業の門を開いた人は文亨進である。文亨進は 2010年10月18日に清平で日本統一教会の牧会者を相手に説教する中で、「マホメットには夫人が11人おり、最も若い夫人は9歳だったが、イスラームはこれ…

統一教会の分裂と経典を毀損した韓鶴子

6. 統一教会の分裂と経典を毀損した韓鶴子 1)統一教会の分裂と創始者の他界*1 統一教会創始者は、自分がイエスから受けた宗教的アイデンティティと強力なカリスマを道具として、血統復帰神話と統一教会の信念体系、儀礼体系を強固に成してきた。彼が成した…

『原理原本』に現れた創始者の血統認識を理解することは非常に重要である。

2)『原理原本』執筆 (1)執筆過程 1950年12月4日以降、平壌を離れて劇的に北朝鮮を脱出し、1951年1月27日、釜山に到着した創始者は、その年の5月のある日から『原理原本』執筆を開始した。 6.25韓国戦争で生き残った他の民衆たちと同様に一日一日が苦難の生…

統一教会の経典形成の背景

1 )統一教会の経典形成の背景 統一教会の経典の最初の動機は、1935年4月17日復活節の朝、定州公立普通学校4年生だった16歳の創始者がイエスから受けた啓示であった。彼が受けた啓示の内容は、「神様」の摂理に対する特別な役割*1と平素真剣に悩んでいた人類…

創始者の悟りと『原理原本』

2. 創始者の悟りと『原理原本』 統一教会と創始者の核心アイデンティティである血統復帰、これを通した救世使命といくつかの社会的事件から始まった『原理原本』は、創始者が体得した天の啓示と自ら探求して明らかにした天の秘密、そしてキリスト教神霊派た…

文誉進が批判した対象は、『原理講論』ではなく、原理講論の主人公である自分の父・文鮮明だった

統一教会はいくつかの点においてこれらの傾向と多くの差がみられる。 まず、統一教会は公式的に出発する以前に、統一教会最初の経典といえる『原理原本』が存在し、創始者の生前に創始者の教示を記録した615冊にも及ぶ膨大 な量の創始者のみ言葉選集が公式発…

経典の変化は必然的に宗教的混沌と分派をもたらす

1.はじめに 宗教は一般的に真理が何であるかを説明する文字や、口伝からなる経典を持っている。この経典には、神聖な存在たちの活動を年代記として説明した神話、 世界観と歴史観、神や預言者の道徳的命令が含まれている。つまり、経典にはその宗教の信念体…

この言葉を聞いた参加者たちは衝撃に陥った

独生女が救ってあげた 2016年12月25日、韓鶴子は統一教会*1天正宮で深刻な発言を吐露した。韓鶴 子のこの発言は、2016年12月初め、統一教会を離脱して米国にいる文亨進のサン クチュアリーに居を移した後、韓鶴子の独生女主張に反対して声明を発表した 姜賢…

著者・金種奭(キム・ジョンソク)氏の肉声はこちら

最近配信された以下の動画で、著者・金種奭(キム・ジョンソク)氏のセミナー開催時の音声が聞くことができる。 この書籍を綴った彼の憂いと動機が切々と語られている。 印象に残るのが 「本当に申し訳ないが、現在の統一教会員達は創始者から学んだ教理と歴史…

ついに始まった経典論争

2014年7月1日にお母様が天正宮の訓読室で語られた 「血統転換、私は母胎からだ!イエス様のことを承継されたその瞬間、お父様はひとり子の資格だ」と ここから、統一家の大混乱が加速し始めた。 この独生女発言に端を発した経典問題がついに公になる時が…