彼らの言う真実とは「無原罪の韓鶴子独生女が有原罪の堕落した 血統の創始者を復帰させ救ってあげた」という独生女の主張
7)創始者の血統を公的に否定した独生女
創始者の他界後、韓鶴子の独生女に対する自意識は、神様の夫人論を通じた 「創始者と同等な価値の完成した真の母」から「良い血統の独生女」に変わってからは「純血の無原罪の独生女」の主張に発展していった。韓鶴子は現在さらに一歩進 み、「アボジ(創始者)は有原罪の堕落の血統であり、オモニ(韓鶴子)は純血の無原罪の独生女である。そしてオモニがアボジの血統を復帰させ救ってあげた」と主張している。金振春、金恒濟、呉澤龍、文善英や創始者の長女である文誉進などは 韓鶴子の独生女の主張を合理化する教理化に集中しているものと見られる。
「私は腹中から3代が独り娘の母系であり、血統を転換し原罪を清算して純血で誕生した独生女ですが、お父様は原罪を持って生まれました。私は独り娘として生まれましが、お父様には多くの兄弟がいます。お父様が原罪なしに生まれたのなら、その兄弟も原罪がないということになります。それゆえ、お父様は原罪なしに生まれたのではないのです*1」
「原罪を持って生まれたアボジは、原罪なしに地上に生まれた独生女に出会うことで原罪が清算されたのです。ですからアボジは私に会う前には他の女の人と結婚をしてはならなかったのです*2!」
2016年の初頭から韓鶴子は周辺幹部たちに自分の血統認識に基づいた独生女の主張を表明してきたが、統一教会全体の信仰者たちには公開されなかった。独生女の主張が今まで創始者や統一教会が教示してきた統一教会の教理と違っており、これが公開されると深刻な反発が起きる可能性が大きかったからである。しかし統一教会は「真実を明らかにすべき時」になったことを明らかにし た*3。勿論、彼らの言う真実とは「無原罪の韓鶴子独生女が有原罪の堕落した 血統の創始者を復帰させ救ってあげた」という独生女の主張である。