統一教会の経典の秘密

韓国メシヤ運動史研究所シリーズ第5巻 統一教会の経典の秘密 『原理原本』から『真の父母経』まで

天聖経は特定宗派の経典に改悪された

①『天聖経』解体


 統一教会日本協会長徳野英治は、新しく出版された天聖経の30%は創始者が制定した『天聖経』から、残りの70%は『み言葉選集』から抜粋されたと伝え、創始者が制定した『天聖経』を否定するのではなく増補版を出版したと主張している。 しかし、実際に創始者の『天聖経』16巻の中で、前の第1巻から第5巻だけを残して残りは削除され、韓鶴子の『改定天聖経』14編のうち8編が新たに編入されている。 創始者の『天聖経』16巻の中で、残された第1巻から第5巻までの小見出しを『改定天聖経』の同じ大見出しの下にある小見出しと比較してみると、多くの違いがあるこ とを知ることができる。結局、創始者の生前に統一教会人たちと何十回繰り返して訓読する中で監修し決定した小見出しと段落を大幅に変えたということである。

  また「増補版編纂委員会」が新しい天聖経の製作作業をしながらやりとりした文書や「増補版編纂及び監修委員らに提言する指針*1」を基準として見る時、 経典を改定したのではなく、ほぼ新しい天聖経を製作したと批判することができる。実際、下の表1)と表2)で分かるように、統一教会創始者が数十回訓読し精魂を込めた(文鮮明)『天聖経』の20%にも満たない分量だけを、新しく製作した韓鶴子の『天聖経』に含めたものと思われる。このような事実は、創始者の天聖経が特定宗派の経典*2に改悪されたという批判から逃れ難い*3*4

 

 

f:id:messiah-ken-jp:20170719091413p:plain

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村

 

*1:李載錫,「天聖経増補版監修案内書」2012.12.29.「1.天聖経増補版を発行しなければならない理由 2.伝承事業の概観 3.経典とはどんな本か 4.経典の目的は何か 5.天聖経増補版の主題 6.天聖経の特徴 7.監修する原則は…」;李載錫,「天聖経再編纂委員諸君」2012.10.5.「1.宗教を構成する要素,2.聖書から見る宗教の共通項目と3種類の宗教の例」

*2:李載錫,「天聖経増補版監修案内書」5頁.;「世界的宗教を構成する要素を見ると、8種類からなっています。(1)究極的実在(2)宗教的世界観(3)宗教的体験(4)修行(5)儀礼(6)倫理(7)創始者(8)宗 教共同体」;李副委員長は、キリスト教仏教イスラームの経典の事例から上記8つの要素を推論し、『天聖経』も宗教の経典になる為には上記の形式に従うべきことを提言している。そして、韓鶴子の『改定天聖経』は、上記8つの要素を反映して、全13編で大見出しを構成している。

*3:「八大教材教本」統廃合に反対した動き:2013.7.14.統一教会天福宮で1人デモ、2013.7.21.祝福家庭決起大会,2013.7.29.統一教会韓国協会本部前祝福家庭決起大会,2013.8.15.天福宮前祝福家庭決起大会.

*4:真のお父様制定天聖経守護祝福家庭協議会,『真のお父様の「8大教材教本」を無視した天一国経典制定に関する問題』