統一教会の経典の秘密

韓国メシヤ運動史研究所シリーズ第5巻 統一教会の経典の秘密 『原理原本』から『真の父母経』まで

独生女宣言の序幕

 2012年9月3日、創始者が他界すると、深刻に分裂していた真の家庭の状況*1にもかかわらず、韓鶴子は自分を中心とした新たなアイデンティティ統一教会を暗示し始めた。韓鶴子は、創始者の聖和式直後の2012年9月17日に自身が統一教会を主導的に導いていくと公式的に明らかにした。しかし、この日の韓鶴子の言及が新しい経典につながる独生女宣言の序幕であるという事実を知った人はほとんどいなかった。韓鶴子の言及で注意深く見なければならない内容は以下の通り。


「17歳の花のような歳に、真の父母様の聖婚の恩恵を受けることになった。…本人(韓鶴子)当代で、恨を抱いた神様の蕩減復帰摂理を終わらせることと、理想世界実現を当代で完成させることが私の使命である。…一度真の父母になったら、永遠なる真の父母である。本人は、人類初の実体新婦の立場を立てた。母子協助の7年摂理を勝利した。…韓鶴子の還暦を期して、天の主権が根を下した。…今や韓鶴子は、真のお父様と同等権、同居権、同位権を持つようになった。…この地で新しい秩序を立てて行かなければならない」


 韓鶴子のこの発言は、統一教会人たちにあまりにも当たり前だったが、この言葉が創始者統一教会の摂理的伝統を無視し、韓鶴子の独生女論を中心に新たな教理の伝統を立てる信号であったということと、韓鶴子が言う母子協助7年摂理の勝利が真の家庭の分裂を利用し息子たちを追い出すこととして表れるまで、それほど長い時間はかからなかった。


 韓鶴子の新しいアイデンティティを公式化する中で、「天聖経増補版編纂委員会」が2012年9月24日、韓国協会本部で最初の集会を開き、「八大教材教本」解体作業を開始した。

 

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*1:文顯進を追放した韓鶴子は、文顯進追放の先頭に立っていた文國進と文亨進を順番に解任し た。彼らの指示で米国総会長に上がった文仁進は、婚外出産など不倫を理由に自ら辞退することにより、真の家庭と真の子女の権威は地に落ちた。