統一教会の経典の秘密

韓国メシヤ運動史研究所シリーズ第5巻 統一教会の経典の秘密 『原理原本』から『真の父母経』まで

ついに始まった経典論争

 2014年7月1日にお母様が天正宮の訓読室で語られた

「血統転換、私は母胎からだ!イエス様のことを承継されたその瞬間、お父様はひとり子の資格だ」

 

ここから、統一家の大混乱が加速し始めた。

 

この独生女発言に端を発した経典問題がついに公になる時が来た。食口たちにこの事実を知らせ、ブログにて綴っていこうと思う。

 ここで紹介していくのは、最近出版された統一教会の経典の秘密」である。

昨年統一教会の分裂」で物議をかもした、金種奭(キム・ジョンソク)博士の続編にあたる著書である。

 

以下「統一教会の経典の秘密」冒頭の文章である

独生女が救ってあげた

2016年12月25日、韓鶴子統一教会1)天正宮で深刻な発言を吐露した。韓鶴子のこの発言は、2016年12月初め、統一教会を離脱して米国にいる文亨進のサンクチュアリーに居を移した後、韓鶴子の独生女主張に反対して声明を発表した 姜賢實2)関連対策集会で韓鶴子が主張した教示だった。

 「私は腹中から3代一人娘の母系として血統転換し、原罪を清算して純血で 誕生した独生女だ。ところがお父様は原罪を持って生まれた。私は一人娘と して生まれたが、お父様には複数の兄弟がいる。お父様が原罪なく生まれた なら、その兄弟たちも原罪がないという話になる。したがってお父様は原罪 なく生まれたのではないということだ」

 

 このことに関してすでに、今年5月ベルギーにて公開討論会が開催された。

この内容も追って公開される予定である。 

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 統一教会の経典の秘密」 

 

序文

 

拙著『統一教会の分裂』が出版された後、筆者は大変な代価を払わなければなら なかった。告訴するという脅迫的な発言をはじめ、至るところから批判を聞かなけれ ばならなかった。しかしこれは、すでに予想されたものであった。筆者は感謝してい る。批判すらない本にどのような価値があるだろうか。 

 

2016年7月5日、大真大学校で開かれた2016年世界新宗教学会で鮮文大学校神学 科のある教授は、自分の名前と論文が私の本に記載されていることに対してひどく 抗議した。また、ある教授は、物議をかもすなという警告を筆者に投げかけもした。 筆者までも理性を失ったらおそらく不祥事が発生したかもしれない。筆者の胸を締 め続けているのは、『統一教会の分裂』のために私の恩師がとんでもないストレスと プレッシャーを受けられたことだった。

 

批判だけがあったのではなかった。何人もの読者が筆者に感謝の言葉を伝えた。 ある読者は、この本を読んで祝福家庭共同体の再活性化運動を自主的に始めた。特 に統一教会批判を主にしていた新宗教研究者のある方は、統一教会創始者の新た な面を知ることができたと感謝を表した。筆者が決して忘れることができなかった のは、南韓統一教会第一号の入教者、姜賢實巡回師が私に聞かせてくれた感想だ った。姜賢實巡回師は祖母と親戚であり同郷であった。90歳の高齢にもかかわらず、 『統一教会の分裂』を何度も読んで、自分の感想や悩みを細かく話してくださった 姜賢實巡回師に心から感謝を申し上げる。米国に行かれる前に筆者がお尋ねしてお 目にかかることができなかった不覚は重ね重ね後悔として残るだろう。

 

今回、『統一教会の経典の秘密、「原理原本」から「真の父母経」まで』を急い で出版したきっかけは、2016年7月、世界新宗教学会で鮮文大学校神学科・趙應泰 教授が発表した論文「The Process of Canonizing of Family Federation for World Peace and Unification」と2017年2月、統一教会孝情学術苑創立総会で金振 春教授が発表した論文『真の父母様の独生子・独生女研究』であった。

 

 

筆者のこの本は、本文と付録で構成されている。本文は、創始者の『原理原本』か ら韓鶴子の『真の父母経』まで統一教会の経典の発刊過程と核心内容と、これにま つわる内幕が時間の流れに沿って綴られている。物語の流れに必ず必要であるが、 追加研究する必要がない特定部分については、筆者の拙著『統一教会の分裂』の 内容をそのまま引用した。付録は統一教会が、創始者の『文鮮明先生み言葉選集』 の中から削除した部分と統一教会の経典毀損過程を理解するのに役立つ資料で構 成されている。特にみ言葉選集の修正内容は、誰かによって既に把握されているも のであるが、筆者は修正内容をより明確にしようと、創始者のみ言葉選集修正以前 の原文と修正本を一つ一つ対照する過程を経て、付録に追加した。

 

参加観察を主とする筆者のような研究者にとっては、たとえそこに多くの時間と費 用がかかったとしても、参加観察は一次資料を確保する上で、ほとんど唯一の方法 である。そして、それ自体が研究である。朴泰善の天父教、曺熙星の勝利祭壇、李鉉 錫の三千年城を長年参加観察して研究した経験は、この本を著述するのに非常に 役に立った。この本の主要な一次資料も参加観察を通して確保したことを明らかに するものである。数年間親密に交感してくれた多くの統一教会員に心から感謝申し 上げる。

 

本を書くということを口実に、夫の役割、父親の役割をおろそかにしたにもかかわ らず、何の文句も言わず応援し理解してくれた私の妻・吉原惠美子と長男・燦榮、次 男・宗院、末娘・主我に心から感謝の気持ちを伝える。また、霊界で息子を応援して おられる私の両親にこの本を捧げる。

 

 

 

2017年3月

 

金種奭

 

 

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